アービトラージ戦略

アービトラージ戦略

アービトラージ(裁定取引)の基本戦略

アービトラージ(裁定取引)の基本戦略 アービトラージ(裁定取引)の基本戦略は割安な投資対象を買い、割高な投資対象を売ることで、その両方のポジションを同時に同金額建てることが基本です。そして、買いと売りのポジションを同時に決済することが基本なのです。
一般的にアービトラージ(裁定取引)は様々な呼ばれ方をしています。つまり、アービトラージ=裁定取引=ロング&ショート=ペアトレードなどと呼ばれていますが、基本的な投資手法は全て同じです。
そして、アービトラージ(裁定取引)には、買い(ロングポジション)に加えて売り(ショートポジション)が必要です。そこで、多くのアービトラージ(裁定取引)では信用取引の空売りや先物の売り建てが用いられ、買い(ロングポジション)と売り(ショートポジション)を同時に同金額建てして決済することで利益を狙う訳です。
従って、アービトラージ(裁定取引)の一番のメリットは相場が上下どちらに動いても利益を期待出来ることです。
例えば、買い(ロングポジション)と売り(ショートポジション)を同時に同金額建てた後で相場が暴落した場合、買い(ロングポジション)はマイナスになりますが売り(ショートポジション)は利益が出ますからトータルで利益が出る場合もあるのです。
また、反対に売り建て(ショートポジション)した場合に相場が急騰すると損失を抱えますが、アービトラージ(裁定取引)の場合は買い(ロングポジション)がありますから利益が出る場合もあるのです。


最近のロング&ショート戦略

最近のロング&ショート戦略 最近のヘッジファンドの運用に於いても、ロングとショート戦略は最も使われている戦略の1つです。2012年7月末の世界のヘッジファンドの運用統計を見ても、株式ロング&ショートは約3割を占めています。
そして、最近の傾向は株式ロング&ショート以外でも、アービトラージ(裁定取引)が多用されていることです。例えば、株式と債券や為替と債券や為替と原油など様々な組み合わせのロングとショート戦略が使われています。